木造建築の特徴とは?

最近ではいろいろな構法が登場しているため、木造建築は古くてデメリットの多い構法だというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、実は木造住宅には大きな利点があるのです。

木造建築は、一般的に「気密性が低い」「蓄熱量が小さい」という特徴を持っています。「気密性が低い」とはどういう状態かと言うと、外からの空気が入って来やすいということ。そして「蓄熱量が小さい」とは、熱が木材に溜まりにくいということです。まるでデメリットのように聞こえますが、実はこの特徴こそが木造建築のメリットにつながっています。

一体どういうことかと言うと、「気密性が低い」「蓄熱量が小さい」ということは、風通しが良く、また暑くなりすぎないということなのです。つまり、外気温と室内の温度の差が和らぎます。これは結露を防ぐうえでもっとも有効な対策です。日本は高温多湿な環境のため結露が起きやすいのですが、そんな日本の風土に合っているのが湿度を低く調整(調湿)できる木造建築なのです。

結露を防げば住まいが長持ち

結露とは、屋内のあたたかい空気がガラスや壁などに触れて冷たくなることで水滴を貼っていさせる現象。実は、住宅の寿命を縮める大きな原因となっています。木造建築は外気温と室内の温度の差を和らげることで結露を防ぎ、住まいを長持ちさせてくれます。ですから木造建築は、コストパフォーマンスに優れた構法であるということが言えるでしょう。